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今使っているキーボードのレビューを。
富士通コンポーネント製のリベルタッチ。販売開始は2007/6/19
http://www.fcl.fujitsu.com/release/2007/20070619.html
これは日本語の108キー。今は英語配列も販売されています。
http://www.fcl.fujitsu.com/release/2009/20090722.html
箱の左上に書いてあるとおり「for professional」。
東プレ realforceと真っ向から立ち向かうということみたい。価格は平均1万6千円前後。
現状はいろいろとごたごたがあってrealforceと競り合ってるという状況には無い。使用期間3週間でのレビューです。

GAME Watchレビュー
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070810/liber.htm
CNET Japanレビュー
http://japan.cnet.com/review/editors/story/0,3800080080,20357663,00.htm
ITmediaレビュー
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0707/26/news031.html
他のところのレビュー記事も。
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まず外観。
いい意味でも悪い意味でも富士通キーボードらしいあっさりしたもの。「高級感が無い」とよく言われますが本当に高級感は一切無いですw
これ1万5千円で買ってきたーって言ったら「あんただまされた?」と怒られそうなくらい。リベルタッチロゴもダサいとよく言われてますね。俺は好きなんだがw
そしてロゴ右脇の謎のスペース。ミンティアとかちょうどよくおけるそうです。そしてその下はカラッポ。ここからぶったぎれはすぐテンキーレスになりそうですがテンキーレスはまだ出ておらず。
重さが1.6キロ近くあります。リアフォよりもまた100gほど重い。見た目と重さが合ってないのでハイっと手渡すとみんなびっくりですw
キーボードの端もって持ち上げると筋トレできそうなくらいの重さ。
底に鉄板が2枚入ってるからなんですがその低重心でのうち心地のよさってこと。持ち歩くわけじゃないから重くて結構。
白と黒がありますが白にしたのは黒の安いのがなかったからだけ。けど富士通製なら白のほうがしっくりくる。
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裏面。普通ですね。コード逃がしは左右に一つずつ。真ん中にもあってもいいんでないかな。見えるネジ穴は四つ。
これはUSB接続しかないです。なのでNキーロールオーバーも最大6個。FPSゲーマーにはつらい仕様。FPSやってみましたが、俺くらい下手だと問題なく。ゲーム用に購入するという人は注意しましょう。
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横。
キーの角度によってステップスカルプチャーをということみたいです。個人的にいい感じ。厚くなく薄くなくキー角度も満足。
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分かりづらいですが、スペースキーだけポコッと出てたりします。富士通コンポーネントのコダワリってことでしょうか。これでものすごいうち安いなとは感じず。
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なんかいろいろと問題があったUSB端子。今はここにマウスつけてますが問題なし。USB1.1仕様で電源供給が多く必要なものは使えない。
あれば便利とも思うがリベルタッチを購入する層はこれが購入動機にはならないと思う。このUSBでの不具合も報告されてたのでいらなかったろうにと。
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不具合について触れましたが初期のころにリコールされた商品。http://www.fcl.fujitsu.com/topics/2007/20070911.html
公式にはキーがオンのままと書いてますがユーザーの書いたものを見ると断線現象であったりUSB端子を使うと反応しなくなるなど。でリコールされてかえってきたものでもダメだったということも。
で今は不具合報告はたしか出ていない最新バージョンREV07F。07Fだと大丈夫みたい今のところ俺も不具合は出ていない。中古で買うなどの人はこのREVの確認を絶対してください。07F以前は正直怖い。
でメイドインジャパン。日本製なんですがね・・・
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このキーボードは最高級のものですが低価格の代名詞「メンブレン」方式です。メンブレンといっても前のメンブレン式のキーボのレビュー見てもえばわかりますが、真ん中にバネが入っていたりラバードームは外にでたりとかなり違います。キースイッチはメンブレン式なんでメンブレンですがこれはリベルタッチ式といってもいいのでは無いのでしょうか。
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リアフォもそうですがスペースキーやエンターなどにスタビライザーの針金がないのも特徴。「スタビライザーなんて作りが悪いから入れるんだよ」と言われているかのようです。
普通のキーで3つのパーツで出来てますがスペースに限っては4つのパーツで。そして作りがいい。表面は安っぽいがキー外すとものすごい高級キーボとよくわかる。それってどうなの?と思うが俺はそんなところが好き。
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NumLockなどのスイッチの光ですがこんなもの。右端にこれがあるのが多いですがこれはど真ん中に。よく見るところじゃないし俺はどこでもいい。光が控えめなのは俺好み。
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やっと一番の売りの説明。
このキーボードにはたくさんの付属品が。交換用ラバー35g×15 55g
×15。キー引き抜き工具。保守用スプリング。
説明書にキーの引き抜き方が書いてあり工具まで入っていようにこれはキーを外してカスタマイズ前提で作っている商品。
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この三種類のラバーにより自分好みのキーの重さにカスタマイズできるということ。
最初は全部青の45g。で赤の35gと白の55gと交換してねってこと。
けど交換用といっても15個ずつしか入ってない。しかし今は交換用ラバーは別売りしてます。50個約2500円。たかっ!
けどよく考えるとこのラバーひとつ50円。日本語108キーで108×50=5400円。価格の3分の1はラバーの価格かい。
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一番びっくりしたのがキーがものすごい楽に引き抜けること。専用の工具でピッタリなのもありますが、ものすごーい軽い力でサクサクとキーが引き抜けます。工具が取り付けられないエンターキーも周り外して手でサクっと。キーを取るのを推奨してるだけのことはあります。いろんなキーボのキーを取ってきたがこれほど軽いのは初めて。
しかし逆にはめるのはけっこう大変。ぶっこわしそうな感じがヒシヒシと。抜きやすいのとハメずらいのどっちか取れといわれたら取りやすいほうが便利なのでいいかな。取り付けは注意してください。上から垂直にということをこころがけましょう。
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で今のとここんな風にカスタマイズ。
左下を重い55gに。ここを手の平で誤打しちゃうクセがあるので。でよく使うエンターなどを軽く。プリントを軽くしてるのはMHF仕様ってことで。あとはそんなに使わないが一個一個正確に打ちたいという気持ちがあるのでテンキーを重く。
そんなにかわるの?ということですが、かなり違う。55ならかなり重く下から上までリニアな感触に。ちょっとしたメカニカルのような。35なら指置いただけでもキーが沈んでしまうくらいに。スッカスカといえるようなものに。リアフォに似てるかなと感じました。でその中間が45。
個人的にはあとで50個の35g買って変えようかなと計画中。
キーボード
キーの話になったので大事なそこのお話。
メンブレンはキーの底付近でキースイッチが入るのが特徴でその底付近でラバードームのグニャっとした感触が好意的に受け入れられない傾向が。
しかしこのリベルタッチはメンブレン方式ですが上の画像の真ん中のところでスイッチが入る。けっこう浅めです。そしてその場所でメンブレンなのにクリック感のようなものが感じられ、そこからスッと指が底に勝手に入っていくような感触に。45gのラバーがこの「スっと」入る感触が分かりやすい。
このキーの感触でリアフォでなくリベルタッチにした俺。リアフォのあのスカスカ感がどうもなじめず。リアフォのキーが悪いわけでなく道具して使い続けるならあのクセの無さは最高の武器に。ただし仕事でキーボ使っているわけでなくちょっとした遊び心や華がほしかった。ただしそれが悪い癖でなく慣れるとこれじゃなければという心地のいいもの。
あと音が静かなのも売りにしていますが自分はめちゃめちゃ静かとは感じず。よくあるメンブレンくらいと。ただしカチャカチャと耳ざわりな音が少ない。浅いところで認識するのでそういううちかたをすればすごい静かにはなる。おれみたいに強く打つ人はあまり変わらないとも。
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さてまとめますが。
一生これでいいなと本気で俺は思っているくらい納得の一品。この価格では高いと言う人もいますが俺にはこれでも高いとは感じず。
ただし問題点は耐久性と不具合問題。07Fになり不具合問題は解決しているが一回でちゃってるとユーザーとしては不安なところ。そしてメンブレンなので耐久性も不安。業務用キーボードをたくさんつくってる富士通コンポーネントがプロ用として送り出しているだから問題ないはずですけど心配になるのが人間。2年くらい使っている人がキーの表面がテカテカになるとか書いてました。俺はテカテカになってもいいんですが、この価格帯の製品だとどうなんだろうという気もします。
ユーザーとしてみなさんに強くオススメしたいのだが「リアフォと迷っている」といわれたらリアフォがいいよと言うだろう。
すべての人が満足する製品とはお世辞にも言えない。ただしこの打撃感はなににも変えがたい極上のもの。ぜひともさわれるお店があるなら触ってみてほしい。といっても打撃感の好みは人それぞれなんで気にいらなくても問題は無いですよ。
レビュー書いておいてあれですが、リベルタッチは人に薦められたから買うというものでは無い。それはすべての高級キーボードにいえることですがこれは特にそう言える。自分で納得して選び、心中できるくらいの気持ちがあるなら買ってください。
そんな大げさなってことですが普通の人からすればバカみたいな価格のものですから。

メーカーはもっと売り方上手にやればいいのにと。本当もったいない。
英語配列は出たが要望が多いテンキーレスと全キーロールオーバーモデルがあればいいのに。ゲーム用につかってもかなりいいと思うのよなカスタイマイズも容易だし。
あと不具合が直ったのなら軽く外装変えてモデルチェンジを分かりやすくするのもありなのに。それと今より価格がすこしあがってもいいから外装の高級感もアップで。
最高級キーボードはリアフォ1択ってのはおもしろくない。いいキーボードなんだから多くの人が使ってほしい。昔から売り方がうまいメーカーじゃないけど高級キーボードを求める人はいつの時代も一定数はいる。儲けようと考えないのもいいのかもしれないがすこしはビジネスというのも考えてほしい。そういう企業だからこういうものが作れるのかもしれないですけど。
2010/5