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さてタイトルだけだとなにがなんだかわからないと思いますが、いわゆるリバースアダプターというものを買いましたのでその解説ネタです。一眼レフってこんなこともできるんだーとおもっていただけると思います。

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ニコン純正のいわゆるリバースアダプターBR-2A。お値段は定価で2000円。1500円前後で売ってます。けっこう重めのしっかりしたつくりで「純正」って感じがします。これをどう使うのかってことなんですがレンズを逆さにつけるのですよ。
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参考画像として大きくとる専門のレンズ。マクロレンズでの撮影。タムロン90というレンズで撮ってます。これが等倍って大きさ。 映像素子の面積と同じ大きさの等倍という意味。これは詳しく説明できるときがあれば。
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Ai AF Nikkor 50mm F1.8D
絞り優先AE | ISO 200 | 1/50秒 | F2.0

いつものようにテスト被写体はエコー。Ai AF Nikkor 50mm F1.8Dはもともと大きく写せないレンズなんでこんなもの。
ほいでもって前も書きましたが、大きく写すために接写リングというものをかいました。
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接写リング+Ai AF Nikkor 50mm F1.8Dです。
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ケンコーデジタル接写リング25+Ai AF Nikkor 50mm F1.8D
絞り優先AE | ISO 800 | 1/40秒 | F2.2 |

ほい、でかくなりました。これで十分なんですがどいろいろと調べてたら少ない投資でもっと大きく写せそうでした。で買ったのがリバースアダプターってこと。
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ドデーン。
逆さです。なんかものすごいスタイルです。なぜ逆さにつけられるかと言と、BR-2Aは片方は普通のレンズと同じようにカメラ側につけられます。で反対側にネジ山があるんですよ。
大体のカメラのレンズの前玉にはフィルターをつけるためにネジがきられてまして、そこにまわしてフィルターなどをつけることができます。
レンズやメーカーによって口径が違います。ちなみにこのレンズは52mm。52mmのレンズならなんでも逆づけできるということです。違うメーカーでも。
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Ai AF Nikkor 50mm F1.8D+BR-2A
マニュアル | ISO 800 | 1/13秒 | F0.0

ビミョウにでかくなりました。もっとでかくなるのかなって期待したのですが。なら高い(いや安いですがレンズ買うよりは)接写リングかうよりこれにすればよかったのでは?と思うかもしれませんが、これはこれで問題がありあり。
データを載せてますがむちゃくちゃです。これが意味するところは何かといいますと、全部自分で設定しやがれコノヤローということです。
まずD40(ニコンのデジタル一眼だとD200以下にあてはまる)だとマニュアルモードじゃないとシャッターすら切れません。
マニュアルじゃないと使えないということは、すべて自分できめなきゃいけないということ。
シャッタースピードや絞りを勘で決めるということです。外部露出計なんていいものもってませんのでね。
まずとってみて明るすぎたらシャッタースピード早くとか遅くとかってのを勘でやります。めんどくさいです。
これの前にかったケンコーの接写リングだと一応露出計がうごくので楽なんですよ。露出計は大事です。
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あとこういう風なレンズみたいに、レンズ側で絞りが変えられないとうまく使うのはちっと難しい。
いまのニコンのレンズは大体がこの絞りが無い。(いわゆるGレンズ)無いものでも写せるのですがちっとむずい。
レンズで絞りをきめて、シャッタースピードを決める、昔の一眼レフを思い出しましたよ。もっと問題は絞ると視界も暗くなる。まっくらーで被写体みえなくなります。
そしてついでにピントは体あわせ。体をミリ単位でうごかしてピントあわせます。接写リングでなれてたのでよかったのですが、けっこう大変。テスト画像とるのもけっこう苦労してます。
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Ai AF Nikkor 50mm F1.8D+接写リング25+BR−2A
ちょいと上の大きさじゃ不満だったので接写リングも一緒につけました。もうスタイルはわけがわかりません。失敗した合体ロボ状態。
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マニュアル | ISO 800 | 1/2秒 | F0.0
ドデーンドデーンとでかくなりました。顕微鏡ですこれじゃ。印刷のドットが見えます。これだとエコーの袋ってざらざらしてるように感じますね。ツルツルだよー。
これくらいの大きさを期待はしてたのでよかったです。
さてなんでレンズを逆につけると大きくものが写せるのか?ということですが、めんどくさいので書きません。物理でも勉強してください。そういうもんなんだと思っておくくらいが平和です。
このレンズ逆付けは焦点距離が短いほど大きく写せるということなんですよ。
このレンズはいわゆる50mmこれより焦点距離の小さいレンズで前玉52mmのレンズを一本持ってるわけです。
それを逆につけました。
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Nikon AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6 G II +BR−2A
ドデーン。不細工ですね。
このレンズの広角側は18mm。かなり大きく写せそうです。しかしこれはGレンズ。絞りリングがなーい。この状態でカメラを除くと最小絞り(F22)の状態になってます。まったく見えないくらいの真っ暗です。被写体が見えないのよね。使えません。しかし裏技がある。
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/item/2007/06/28/6523.html
絞りを変えれればいいということで絞り連動レバーというものがありますそれをいじればいいということです。
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これが絞りレバー。これをキュイっと動かすと絞りがかわります。視界も明るくなる。明るくしてピント合わして離して撮るというのが現実的。絞りレバーさわりながらも写せるのですが、シャッタースピードがものすごく遅くなるのでカメラにさわっているのはブレを起こしてしまいます。

ほいで写したのがこれ。
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マニュアル | ISO 1600 | 3.0秒 | F0.0
でっかいですね。もうわけがわかりません。エコーとは判別できません。よーし接写リングもつければもっとでかくなるだろーとつける。
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Nikon AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6 G II +接写リング25+BR−2A

もう完璧に合体に失敗したロボです。
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マニュアル | ISO 1600 | 10.0秒 | F0.0

でかいですね。まぁここまではいらないかなとも。正直使いづらいし。接写リング分で絞りレバーまで手がビミョウにとどきづらいのよ。それにシャッタースピードが長すぎ。しかも三脚につけるのはいいのだがピントあわせもつらい。やってられないです。部屋じゃないと使う気になれないですね。部屋でもいやだけど。

総括といたしましておすすめはしません。リバースダプター使うのならせめて電気信号がなくても露出計がつかえるカメラ本体を最低でもつかったほうがいいです。これだけメンドイと二度と使わない可能性もあるかと。
あとはフラッシュを基本的に使うほうがいいと思います。ちなみにフラッシュも電気信号がないためすべてマニュアル。

もしフラッシュを使いたくないのなら三脚にスライダーをつかうのがいいです。それにいい三脚も。ピントあわせがかなりシビア。

まぁ安いものなので試してみたいって人はいいですけど。おもしろいっちゃおもしろいです。フィルムだと失敗がこわくてやってられませんがデジタルだと失敗ききますので。
自分は接写リングにBR−2AにAi AF Nikkor 50mm F1.8Dにストロボでつかっていくと思います。
もっとよりたいとおもって買ったものですがよりすぎもむずい。
カメラっておもしろいですね。

とここまでが過去記事とちょいといろいろプラスしたもの。
簡易マクロ用として買ったものでマクロレンズ買ってしまえばやっぱり全然使わなくなりました。買う方は「おもちゃ」程度と思ってください。しかし使いこなせればすごいものが撮れるかも?少ない出費の割りには遊べますよ。
2010/6

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