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俺の愛機のニコンD40のファインダーはこうなってます。測距点(AFポイント)が三点しかないです。ピントの合うところが三点しかないんですよ。まぁこれがD40の大きなデメリットでもありメリットでもあるんですがその話ではなく、3点しかピントが合うところがないんだとピントを合わせたい被写体はその三点、真ん中と左右以外の場所にあったらどうするのさ?ということですね。レンズのピントリング手でまわしてマニュアルでピントを合わせる!なんてめんどくさいことはせずいつも使うのがフォーカスロックというもの。そんな説明です。

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被写体ど真ん中でシャッターを半押しして被写体、今はこの詰め替えインクの箱にあわせました。
わかりやすい日の丸構図ですがこの構図がどうのってのは無しでちょっと被写体の場所を下にずらしたい。さてどうするか。
フォーカスロックという言葉どおりシャッターボタン半押しで被写体にピントを固定したままカメラを動かして構図を動かすってことです。
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はいできました。見た目上というかデータ上はこのようになにもないところにピントがあってるようにも見えますがしっかりとインクの箱にピントがあったままで被写体をずらすことができました。
こういう風にして自分の好きな位置にAFポイントがなくてもすきな構図を作ることができるって仕組みなわけです。
「ん?」と頭のいいかたは疑問がでると思いますがピント合わせたままずらしたらピントがずれてしまうだろ?って思うわけです。
厳密にはピントはずれてます。いわゆる「コサイン誤差」ってのが発生してます。コサイン誤差についてはまた書く予定ですが、被写体との距離がある場合、いわゆる風景だったり、小さい撮像素子を使ったコンデジとかだとあまり気にしないでいい誤差になります。被写界深度っていうピントの合う範囲というものと関係してくるんですけど、これもまた説明が別に必要に。
まぁ基本的にはあまり気にせずガツガツとフォーカスロックは使いましょう。そして一応のピント誤差というものが発生するって覚えておきましょう。
そういう誤差が発生するのでフォカースロックで構図ずらすのでもあまり大幅にはずらさないほうがいいってことも。右端ナナメにっていうなら右のAFポイントからずらすとかそういうことです。
それでも誤差はきになるときもあるのでなんかずれてるかも?というときはプレビューでのピントチェックで撮りなおすかきめましょう。
そしてだめならマニュアルでピントあわすしか打開方法は無いです。
あと構図をずらす以外でも真ん中のAFポイントは一眼だと一番ピントがよく合うようにできている場合が多いです。
自分の意図するところにAFポイントがあるがピントが合わないってときに真ん中でピント合わせてフォーカスロックでという撮り方もあります。

写真けっこう撮ってて知らないって人はいないともいえるテクニックですがしらなかったというひとはいろいろとフォーカスロックは使ってくださいな。

2010/10