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2009/12/16初版発行 メディアワークス文庫創刊ラインナップの一つ。
あらすじ
ファンは多く評判もいい小劇団「シアターフラッグ」しかしある理由で300万円の借金を抱え解散の危機に。演劇関連の才能「だけ」はある劇団主宰春川巧。いつものように「できる」兄司に頼る。「300万は貸すが2年で劇団の収益だけで返済できなければ劇団はつぶせ」という条件を兄につきつけられる。そのころ劇団に加わった売れっ子プロ声優羽田千歳。そしてこれをきっかけに劇団の経理にかかわることになる鉄血宰相・春川司。
夢だけでやっていた集団が「金」という現実に向き合ったときにどうなるのか。プロとはアマチュアとは。借金は返せるのか。そんなお話。

いきなり採点。
80点。
よく言えば「続きがとても気になる」悪くいえば「俺たちの戦いはこれからだ!で終わるな。」
小説とはいっても作者の有川さんが自分のことを「ライトノベル作家」と紹介するように文章はライトノベル風。違うところで「大人のライトノベル」なんて紹介されてましたがとても読みやすい書き方。
320ページあるんですが2時間半くらいで読み終えました。だから内容が薄いわけではなくほどよいボリュームと中盤までグイグイと読み進められる疾走感。小説を読んでいるというよりドラマ見ているよう感じですね。これはどのライトノベルにもいえることでしょうけど。
ただ終盤が気に入らない。無理やり盛り上げオチをつけようとしてるように感じられ不自然に見える。しいていえばこのごろのアニメのように1クール12話で終わらせるために無理やり終わらせたみたいな。
そして話も完結しているとは言いがたい。やっと序章がおわりこれからってところで終わり。この作品がおもしろいと感じた人ほど「えー」と思うことでしょう。
もしこれ一冊で終わるのならば70点。続きが出たとしたのなら90点。まだ次がでるとは言われてないので続編希望で間とって80点。
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上の画像の文字の大きさなんでかなりサクサクと読めます。
購入動機はこの作品の「羽田千歳」のモデルとなった声優の沢城みゆきさんがネットラジオでこのシアター!の舞台をやるという宣伝を聞いて。
舞台を見に行きたかったが気づいたときにはもう完売でしたし遠いので無理。で原作があるということでなら本を買おうと。沢城さんファンでもありますが声優さんは劇団を自分でたちあげること多く劇団出身者もおおい。そういう劇団と声優との関係。そして小劇団の実態というのも興味があったので。
この「知りたかったこと」というのはけっこう知れる内容です。
本の中で羽田千歳がオーディションで劇団に入るのですが実際沢城さんもオーディションで入団。こんなに大物人気声優なのに?ってことですが事実だそうです。ただし主宰が入団を決めた理由は違うようで「沢城みゆきと12の夜」というラジオがやってたのですがここにこの作品のモデルの劇団Theatre劇団子の主宰石山 英憲さんがゲストにきて話してましたが「家族としてやっていけるかな」と思ったからだそうです。けどあとで「誕生日が1日違いだから〜」って言いなおしてましたがw
そこでこのシアターの本のことも話されていましたがもともとこれが本になった理由は沢城さんが有川さんに「劇団を黒字にしたいんですよ」と話したことがきっかけ。ただこのラジオを聞くかぎりはお金は二の次いや3の次くらいのようです。石山さんが言っていましたがお金はタイヤ引いててそこに入ってくるくらいの感覚だそうです。そして沢城さんは「商業」として劇をやるのならば自分はここにいてはいけないのではないのかと思っていると。劇団で稼ごうと思って入ったわけでなく本業にプラスになるためそちらで稼ぐだめの入団。そういう気持ちで商業としての劇団をやるのならばだめでは無いのか。そういう気持ちがあるそうです。
まぁ石山さんに「うまく使えばいいんじゃない」と一蹴されてましたがまじめな沢城さんらしいなと。
とこのシアター!という本は夢で動いてる人たちに現実を見つめろお金を考えろというのが主題でそこがリアルでいいわけでおもしろいところであるんですが沢城さんたちのお話を聞いたあとだと逆にリアルに聞こえなくなってしまいました。
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なんだかんだボリューム不足というかやはりこの一冊では終わってはいけないのかなと。
設定のよさがありそれだけ十分読める内容なのだが中に入るほどおもしろいと思うほど物足りなさを感じそしていろんな意味で「薄く」かんじられてしまう。
もし続きがあるのならば黒字を出さないとつぶれるがそれでもお金を稼ぐために小劇団はやるものなのか。そして沢城さんがラジオで言っていたようにプロで人気もある声優がどこまでやるものなのか。そして恋愛フラグもちょこちょこたっているのですがそこらへんの話ももっと掘り下げることになるでしょう。
まぁうだうだ言ってますがおもしろかったので続き読みたいなに尽きるってことよ。
筆がかなり速い有川さんなんでけっこう売れてる本ですし機会があれば続編考えてほしいですね。
そんなことで小劇団に興味があったり沢城さん好きであれば楽しめる作品だと思いますよ。とくに沢城さん好きだと羽田千歳のセリフが全部脳内でCV沢城みゆきになるメリットがありますw
そんなこんなで書店にいったとききになったらお手にとってみてくださいね。文庫本なんで値段もやすいですから。
2011/1

追記
ってシアターの2巻目でてやがった・・・この記事書きおわったの1/20で2巻発売が1/25。いろいろ調べたのだけどわからなかったというか見落としか。まぁいいか2巻買ってきまーす。