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回折(かいせつ)とは媒質中を伝わる波対し障害物が存在する時、波がその障害物の背後など一見すると幾何学的には到達できない領域に回り込んで伝わっていく現象。ウィキペディアより。
簡単にいえば光や音など波があるものの回り込む現象のこと。
回折格子なんて勉強したの思い出す人もいるでしょう。
で一眼レフのレンズには機械的な絞りがついてます。それを絞り込むことにより写真のように細いところを光が通ってくる。そうすると光の回折ってことが起きて撮れる写真に影響がでることがあるというお話。
これ関連の話は突き詰めるといろいろとややこしいのでこんなこともあるんだ〜と頭の隅においておくくらいがいいです。
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絞りの説明で使った画像ですがレンズ交換式カメラのレンズを絞れば絞るほどボケが少なくなるってことを書いたとおもいます。
で絞る、F値を大きくしていくとボケは少なくなりすべてがはっきりと写る代わりに回折現象は分かりやすくなってきます。
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上の画像を等倍で切り出しました。
F値が違ってますがこっちは露出倍数掛かってないちゃんとしたもの。
もっと細かくF値をくぎってとればいいのですがねすいません。
見てわかるとおりF32.0の右下の画像はF13.0の画像よりボケてますよね。ピントがずれてるんじゃないの?ってことはなく三脚からカメラは一切動かさずピントも動かさず絞りだけを変えて撮ってます。
これがいわゆる回折現象による小絞りボケがわかりやすくでたもの。
フィルムでもあったのですがデジタルになってからわかりやすくなりました。
デジタルの撮像素子というのものはナナメからの光というものをうまく受け取れない。それにより回折現象によって広がったナナメの光をうまく受け取れず回折現象に弱い構造になってます。これはフレアやゴーストがでやすいのと同じ原因。
一般的にAPS-Cの撮像素子のカメラだとF8〜F11よりF値が大きいと回折現象がひどくなり解像度が落ちるといわれています。
じゃーF11以上に絞るなってことになるんですがそれもケースバイケースということで解像度はあまり必要じゃなく被写界深度いわゆるボケがすくない写真が撮りたいや絞るとシャッタースピードは遅くなるそういう写真を撮りたいのならどんどん絞ればいいわけですし逆に解像度が必要というならば気にして撮ればいい。
そしてF32.0は絞りすぎだがF11の写真とF20くらいでも等倍にしてやっと気づくということもあります。
こればっかりは個人差とどういう写真を撮りたいかでいろいろということで。
けど絞ればこういう風に解像度が落ちることもあるってことは頭のかたすみに置いておきましょうということです。
そして気になるひとは自分で絞りをいろいろ変えて撮ってみてどこからが自分の許容範囲なのかということをチェックしておくのがよろしいかと。
自分はというと基本はF11以上は絞らない。だけかな。
回折現象きにしまくってるわけじゃないしでたところでたいして変わらない写真撮ってるからいいんですがまぁ気持ちてきにってことです。

2011/3