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MTF(Modulation Transfer Function)は、レンズ性能を評価する尺度のひとつで、被写体の持つコントラストを像面上でどれだけ忠実に再現できるかを空間周波数特性として表したものです。図の横軸に像高(画面中心からの距離mm)をとり、縦軸にコントラスト値(最高値を1)を示したものです。シグマHPより

何言ってるかよくわかりませんね。おれもよくわかりませんw
レンズのカタログやHPをみると書いてあるのがこのMTF曲線。レンズ性能の大まかな目安となるグラフです。別にこれ知らないでもいいんですが知識として一応ってことで。
このMTF曲線は、絞り開放時の空間周波数10本/mm(1ミリの中に白黒の組が10組)に対応する曲線を赤線で、空間周波数30本/mm(1ミリの中に白黒の組が30組)に対応する曲線を緑線で示しています。10本/mm の曲線が高いほど(1に近いほど)コントラストがよくヌケのよいレンズとなり、30本/mmの曲線が高いほど(1に近いほど)高解像度でシャープなレンズといえます。また、S方向(サジタル方向:放射方向)とM方向(メリジオナル方向:同心円方向)の特性が揃っているほど自然な描写が得られボケ味のよいレンズとなります。シグマHPより

もっと何いってるかわからなくなりました。これ最初に読んで一発で完全に理解した人は天才です。自慢していいです。
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これはタムロンHPより。簡単な話大体がグラフ上のほうにある線10本/mmってのがコントラスト、明暗がはっきりしてるか。で下のほうに大体ある線の30本/mmってのが解像度を表す。この2本の線がグラフ上のほうにあればあるほどよく右にいっても落ち込んでいないと写真の隅のほうもキレイに写る。そして点線が実線と差がないほどボケがキレイ。
こんなくらいの理解で普通は十分。
でフルサイズでも使えるレンズをAPS-Cの撮像素子をもつカメラだとグラフの横は15mmくらいまで見ればいいってことに。
これでも何いってるかおれもよくわかんなーいw
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実際にあるレンズのMTF曲線をくらべてみましょう。
上の画像の左はAF Zoom-Nikkor 70-300mm f/4-5.6GというレンズのMTF。右はAF-S NIKKOR 300mm f/2.8G ED VR IIというレンズ。どちらも焦点距離300mmのものを。
前者が定価3万円くらい。後者が定価75万円くらいのレンズで前者は昔のフィルムの一眼のダブルズームキットなんかによくついてました。そして後者は本当のプロ用最新望遠単焦点。オリンピックなんかでニコンのレンズうつったらこれだと思ってもいいもの。
差は一目瞭然ですね。300mm2.8のは冗談かと思うほどの理想的なMTF曲線に。実際にこの二つのレンズの画像を生で見たことはないがこれくらいMTFで差がでるとだれがみてもわかるほどの画質差にはなります。
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で上のレンズでももってくればいいのだがそうもいかず手持ちのレンズでちょっとした比較を。
左がAF-S DX Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G ED。
右がTAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 MODEL 272E。
これを同じ焦点距離90mmにしてF値も同じF4.5に。単焦点とズーム比べてもって話だし片方は絞り開放で片方はちょっと絞ったところという明確に比べられる状況になってないがちょっとした参考にくらいで。
画像は横500pixelで等倍で切り出し。クリックで大きくなるので大きくしてみるとわかりやすくなってます。
ヌケのよさってのはコントラストがはっきりして何も通してないようなそのままが写っているようにみえること。レンズに光がよく「抜け」るって意味のヌケ。自動ドアなんかでガラスがキレイでガラスのむこうがよく見えてぶつかったなんて人もいるかと思いますがって俺だけ?そういうのはヌケのよいガラスだからてことさ。
一応は右のタム90がよいレンズの見本なんですがヌケのよさだけみればそこまでの差は無い。ちょっとだけタム90がいいかなぁくらい。もともと55-200もヌケのよさでは評判のレンズですのでしょうがないところ。
基本的にヌケのよくないレンズだとモヤっとした感じになるんですよそれがなくくっきりとすればヌケがよいってことで。
次が解像度。これははっきりとした差がでてます。55-200はこれでもピントはチャントあってるんですがピントが甘い感じに見え右と比べると髪の毛のところの塗装ムラやゴミなどが写ってなかったりします。これが解像度ってことで。まぁこれも使う画像のサイズによってなんですけどね。これは1200万画素のカメラなわけでこれを等倍でみること、使うことなんてほとんど無い。けど大きくプリントなんかするとこの解像度の差が写真の仕上がりにかなりの差をうむのも事実。
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つぎがボケがきれいとかそういうお話に。これも左が55-200で右がタム90。
また差が微妙なサンプルに・・・本当すいません。
けど誤差とはいえ右のほうがボケがキレイなんですよ。わかりやすいところで言えば境界線のぼけかたの差。フィギュアの目のまわりあたりのボケかたというのが違うのはわかっていただけるかな。
左では目の輪郭がしっかりとのこっているように見えますが右だとその境目がよくわからないかのようにキレイに流れてます。
こういう境目がわかりづらくきれいにぼかしてくれるのがキレイなボケなんていわれるもの。ものによっては二重ボケといって二重の線がでるようなものがありますがそういうのは汚いボケってことになります。
タム90はボケのきれいさでは定評のあるレンズなんですがおもったより差がでず冷や汗です。55-200がおもったよりよいレンズと再認識できただけいいか。

さてMTF曲線についてですがこれは目安でしかないです。これでレンズの性能がすべてわかることはない。また計測の仕方にも問題があるわけで。
基本的に絞りは開放の状態で計測していることが多い。そしてレンズは絞ることによって性能はあがりMTFそのままということにはならない。
ついでに計測の仕方も絞り開放ときまってるわけでもなく会社によって違う場合もありそれが記載されてないことも多い。
ついでにズームレンズであるならばテレ端とワイド端。望遠側と広角側の結果しかなくズームの間の焦点距離についてはわからないことが多い。
こういうことなんで本当にただの参考にしかならない。
ここまで書いておいてあれですがMTFはほとんど見ません。基本的にレンズの性能を見るのはネットで検索してのいろいろな人のレビューやいろいろなサンプルを見て決めます。それで「あ〜いいかも」くらいで終わったり他人のいうことなんて知るか!です。
レンズによって写真が変わる場合もありますがレンズの性能だけでいい写真は撮れません。レンズ性能というのにこだわるのもいいがそういうところから外れたところにある数字ではでないところにレンズのいいところというのは隠れていたりします。
知識としてしっていることはいいことですがそれに振り回されず自分にあったいいレンズをお探しください。
2011/4