DSC_1239
2011/6/30発売。AQUAPLUSのPSPソフト ジャンルは3DダンジョンRPG。CEROはD(17才以上対象)
公式HP http://aquaplus.jp/th2dt/
18禁PCゲームのLeafアミューズメントソフトというLeafのファンディスクといえるいろいろなゲームなどが入ったソフトがあるのですが2009/12に発売された5作目の「愛佳でいくの!!」の中の入ってる「FINAL DRAGON CHRONICLE 〜GUILTY REQUIEM〜」をPSP用にリメイクしたのもの。
ゲーム名にToHeart2と入ってるのでわかるとおもいますがPS2で発売された(後でPSPとPCにも移植)いわゆるギャルゲーのToHeart2のキャラを操作するRPGってことです。
「キャラゲーかよ!」
まぁその通りですね。こういうもともとあるキャラを使って別ゲーってよくあることですが大体が期待を裏切るわけですよ。正直第1印象はとてもよろしくない。ということでいつものようにつらつらと。
イメージ6766
90点。
全クリはしてないです。ネタバレになるのであまり書けないが最初のスタッフロールは見て全体の3分の2くらい終わっての評価。ここからが本番ってことでもあるんだがいつまでたっても評価できそうにないのでここで。

ということで高得点になってしまいました。ちなみにファミ通では7/8/7/8だったそうな。いやーけちょんけちょんにレビューする気まんまんだったんですけどね、いい意味で期待を裏切られました。
「第一印象は悪い」と書いたがキャラモノといわれるものはキャラを魅せたいのかゲームをやらせたいのかよくわからない中途半端さになってしまうことがよくある。これもそういう感じなんだろうねとゲーム画像もそんな雰囲気ですしはじまってすぐギャルゲーみたいなOP流れるし。でゆるーい感じのRPGだろうと思ったらそんなことは無くまったく印象とは違う、いや180度違うともいえる超硬派なダンジョンRPGでした。

rACbaY8H2L1H68h1F86YrRpPQ9Y8nDT8
こんな一枚絵がでてきますがってこれはけっこうあとのほうでのものなんだがこういうのを見るのがメインではなくおまけ。ウィザードリィに似たシステムというかオマージュということなんだろうがシステム以前に本格的なダンジョン探索と戦闘を一番マネしてるのかも。
ボス戦後などにこういう絵がでたり会話シーンがありで「あ〜そういえばこんなゲームだったな」と思い出すという。
いいところてのはそのダンジョン探索や戦闘が楽しいってのが一番。楽しいといってもなんのひねりもないです。超定番のダンジョンRPG。ただ単に3Dマップを歩きまわりオートマッピングで地図をうめ宝箱を探し雑魚倒しながらレベルをあげボスを倒し次へ。ただそれの繰り返し。ストーリーってあることはあるが無いといってもいい。ただただ進むのみ。
何が優れてるわけではないが難易度のバランスがいいのよね。「難しい」ってレビューもよく見るがそこまでではなくというか理不尽さが無いのがいいのよね。いじわるなマップの作りのところもあるし一番初めのボスに全滅させられたりもしますが何をすれば攻略できるのかがわかりやすい。特にボス戦ならばレベルが足らないのか戦略が足らないのかはわかりやすい。そして戦略立てるの苦手ならレベルをあげてのゴリ押しでもいける。戦闘が難しい=パターンを見つけるのような感じが多いが、このPTメンバーならこうとかめんどくせーならゴリ押しとかそういう自由度があるのがいいのよね。

それと制限のかけかたがうまいってのもよいバランスといえるところのひとつ。悪いところといわれるのがオートマップッピングしてくれるが全体図が見れないてところ。この見れないのがよいのになぁ。見れればなんでもいいってもんでもないさ。全体いるなら自分でつくればいいのよ。ちっちゃくてもオートであるんだからいいじゃないのー。昔はとかいうのはいやだけどオートマップとかないのが普通と思ってるので。
アイテムもすこししかもてないです。そこもけっこう頭を使うところになって楽しいんだけどな。で説明書にも書いてあるがお金はたまりづらく経験値もたまりづらい。
これもちょっとの工夫で解決できるんだけどね。そういうことを考えるのも楽しいのさ。

そいでもってすべてにおいてサクサクというのもいいところ。ギャルゲメーカーでもあるんでスキップ関係はお手のもの。セーブもどこでもできます。ボスの前だろうがなんだろうがというかボス前ですよとも教えてくれます。それなんでやり直しもすぐできるのもいいし迷ってもセーブいっぱいとっておけばなんとかなる。で戦闘も早い。レベル上げけっこうしないといけないんですが1戦闘5秒でおわって戦闘クリアの音なり終わらないうちに次の戦闘にいけますw
こんななんでけっこうざくざくとレベルあげようとおもえばあげれるので楽は楽。といってもどの戦闘もじゃないですよ。そんなこんなでダンジョンRPGの根の部分がよくできててストレスがないのでつまったとしてもなんだかまたチャレンジしたくなる。うまくは説明できないけどそういう再チャレンジをしたくなるゲーム。そういうゲームはいいゲームなわけでバランスがいいってことに。

56
と褒めちぎっているがいいところって書いたところが人によっては悪いところに変化するのもこのゲーム。微妙なバランスの上に成り立ってるので投げる人は最初の最初で投げるだろうなと。けどはまるとどっぷり。
そいでもってなんだかんだこの2次絵いらねーんじゃねーのなんて。これにより楽しみが増えたり、俺はなんかほっとしたりするがだめな人はだめだろうし根がしっかりしてるだけにこの18禁じゃないけど18禁っぽさがだめにしてるともいえなくない。けどToHeart2だからって人も多いだろうし。難しいねゲームって。
ちなみにToHeart2を俺はプレイしたことないです。ToHeart2はでたころからしってますがキャラをなんとなく見たことある程度。キャラ紹介なんて一切ないですがまたそれがいいなと。変にキャラに感情移入しないのでゲームに徹底できるのよね。それと「キャラをもっと知りたきゃToHeart2やれよ」というのが明確になってるのでそういう部分がなくゲームの流れは良好。ToHeart2やってたほうがキャラに感情移入できるので楽しいのもあるがやってないならないの楽しみ方もあるってね。

あとはボリュームか。ひさしぶりにやってもやっても終わらないって気にさせてくれてます。3分の2まで消化とか書いたがたしかあとの3分の1に今までより時間がかかるでしょう・・・
一説によると80時間は全要素やるのにかかるともいわれてたりします。最低でも50時間以上はかかるはず。けど多いと思わせないのもこのゲームの特徴。ちなみに仮エンドまでならちょうどいいと思える時間で終わるはずです。
多いことはメリットでもあるんだがデメリットでもあるんだよね。そしてPSPなのがね。電車などの通勤通学中でもできるからいいってのもあるがそうじゃないと家でPSPでがっつりは正直ツライし疲れる。大画面に出力してって話もなるがつなぎたくないじゃないって人も多いはず。おれはつなぎたくない。
けどPSPだからつまってもまたボスに再チャレンジとかしやすいのよな。PC版やればって話にもなるがあっちはちょっといろいろと問題が。
あとなんでボイス音量とかのオプションが三角ボタンですぐでてくるのさとか本当に細かいところの文句もあるがガマンというか慣れるレベル。

今のRPGは物足りないって人や昔からいろんなものやってる人にはいいゲーム、よくできたゲームと思ってもらえるはず。書ききれなかったがちょっとしたネタもおもしろいですしいろいろと集めるの好きって人は楽しいはず。長く付き合えるゲーム探してるってんならぜひといいたいです。
逆に見た目にだまされ軽い気持ちでやると痛い目みるかと。

まぁ俺にはいいゲームってことは確かみたいです。体験版がありますので一階までですが興味があったらそれで試してみてください。なんとなくはどんなゲームかわかると思いますので。
2011/7