パソコン電源の本体の横にはこんなシールが大体貼ってある。これは今使ってない古い電源のもの。仕様にもこういうの書いてありますがこれを見て全体の出力が430Wってのは一発でわかるがその下の四角の中の3.3Vとかいろいろわかれててなにこれってことに。V V Vってコンバ・・・おっとここでやめとくか。まぁなんにせよいろいろ分かれているのだろうと想像はつくと思います。ということでそれの説明。いつものように適当ですのでさらりと読んでね。
これはマザーボードに刺すATX24/20ピンっていわれるコネクタ。電源分解するとよくわかるんですがたくさんコードありますがいろいろな色になってますよね、色によってV、いわゆるボルト、電圧ですがそれが違っています。色が薄いとかありますが基本的にどの電源でもたしか色分けは共通。
ちなみにこの部分には全部の色のコードがきてます。+12V +5V +3.3V -5V -12V +5VSBの全部が来てるってこと。ってこの電源だと-5Vがないのでそれは無いです。
全部あるから全部使われてるわけじゃないです。いろいろなものに対応するためってこと。それについてはあとで。
まずはSATAコネクタ。SATA規格のHDDやドライブに電源を供給するもの。ここには4色のコードがあります。といっても黒はGNDといってアースみたいな役割のもので今回は関係なし。
ということで3種類のコードの説明。赤が+5V 黄色が+12V オレンジが+3.3Vとなってます。HDDなどが3種類のボルトを全部使ってるわけじゃなく製品によって使われるものが違います。なもんでそれに対応するように3本がつながってる。
4ピン ペリフェラルコネクタってのがこれ。IDE規格のHDDやドライブに使われることが多い。IDE規格がなくなってきたので使われることが少なくなってきました。て俺のドライブIDEなんで現役バリバリ。あとこの4ピンを変換してグラボの補助電源にしたり、うちのはこれでケースファン回ってたりもするんでいろいろと便利なコネクタに。フロッピー用の電源もこれと一緒に大体ついてます。
でこれは赤と黄色。12Vと5Vっすね。
ATX12Vコネクタってもの。このごろのマザーボードは24ピンのコネクタとこれを刺すことになってます。EPS12V対応の電源だとこのように2股になってます。ATX12Vだけ必要なときは片方だけ刺します。どっちでもってわけでなく微妙に形違うの片方しか刺さりません。EPS12Vが必要ならどっちも刺すことに。
かなり古めのマザーだとこれ刺すところがないです。CPUのパワーがあがり電源が足らないので新たにでてきたもの。基本的にはCPUを動かすのに使われる大事なコネクタ。名前に12Vって入ってるようにコードは黄色のみで12Vが流れてます。
シールがあるんでわかりますがPCI Express用の電源コネクタ。外部グラボ用の補助電源ですね。6ピンと8ピンがあって8ピンのほうは2ピンが分離してるのがほとんど。6ピンで最大75W。8ピンで150Wが供給できます。8ピン2本さすグラボとか今はあるわけですごいことです。
これもコードは黄色だけなんで12Vを使用してます。
で24ピンにもどってきました。これで基本的に電源から出てるコネクタは終わりなんですが出てきてないボルトがありますね。-5V -12V +5VSBです。その三つはここにあるってこと。
汚くなって象牙色っぽくなってますが真ん中にあるのが白ってことに。で白が-5V。一番上の水色にも見えますが青が-12V。紫が+5VSB。説明してない色のコードが他にありますがこれはいろいろな信号受け取ったり出したり用。
-5Vと-12Vは今はほとんど使われてません。というより昔でもそんなに使われなかったようです。このごろの電源だと-5Vが無いというものも多いです。-5Vが無いものはコードもなく24ピンの一本がなにも無い状態になってます。こうなってても不良品って思わないでくださいねただの仕様です。
+5VSBはPCがサスペンド状態、いわゆるスタンバイ状態でも電源を供給するもの。
さてなんとなく6種類の電圧が何に使われてるのかってのはわかったでしょうか。これは基本編でここからが本題でございます。
上がこの前買った新しい電源で下が不調となった旧電源の仕様。上が600Wで下が430W。でさっき説明した12Vとかいろいろ書いてあります。+3.3と+5Vで140Wって上のはなってますね。で下が210W。3.3Vと5V合わせて最大でそれだけのW数使えますよって意味。でまたその下がW数がそれ合わせた最大。別っぽくなってるのは系統が違ってて独立してるって意味。下だと分かりやすいが3.3V+5V=210Wで12V=216Wなのに330Wが最大ってなってます。足し算合いませんがこういうものなんです電源ってことで納得してください。ここでは詳しく説明しません。
上が今の世代、下が旧世代の電源っていっていいのですがいろいろと違うのが分かると思います。まず上は-5Vが無いです。で全体の出力で下より170W多いはずなのに3.3V+5Vの容量は少ない。-12Vも少ないですね。で+5VSBは微増。で12Vが2.5倍ほどに。
上で何が何に使われてるのかというのを説明しましたが黄色コードの12Vが多いのに気付いていただけるかと。そして12Vが使われているのはPCの中でも電気消費量が多いCPUとグラボ。今電源を買う時に注意しないといけないのが容量の総合よりこの12Vの容量。ありえない話ですが400Wから600Wに電源増やした〜これでいいグラボつけれる〜っておもったら増えた200Wは3.3V+5Vだけだったってことになると600Wにしたところで新しいグラボは動かない。なもんで新しい電源を買うにあたってグラボ増設などが目的ならば総合出力も大事ですがそれ以上に12Vの容量のチェックをしないといけないってことに。
といっても今新品で売ってるものなら全部の容量上がれば12Vも自然と上がるので気にしないでいいんですけどね。昔の電源流用とか中古のとかそういうときはチェックしないとだめな場合もということ。
で悪い例というか12Vが少なくて悲惨なことになった俺の例を。
昔からお世話になってるASUSのHPにある電源用ワット数計算機のページ。
http://support.asus.com.tw/PowerSupplyCalculator/PSCalculator.aspx?SLanguage=ja-jp
詳しい使い方は説明しませんが適当にCPUとかのパーツ選ぶと推奨の電源のワット数がでるというもの。大体やりかたはわかるはず。でチョット前の自分のPCの構成で計算。ちょっと前といってもHDD1個減らしただけ。
ででたのが400W。430Wの電源なんで最低ラインはクリアしてると。基本的にこのASUSの計算機だとけっこう多めの電源容量でるのよね。本当の最低というなら出た数字よりすこし少な目でも大丈夫なときもあります。
けど大体の電源の目安だすのにはいいものなんで使ってみてね。
で違う電源計算サイトへ。皮算用計算機 http://www.cost-simulator.com/eco/eco3.html 使い方はサイト様の中に詳しくのってますのでそちらへ。かなり細かく作りこまれてますのでいいサイト様です。
それはいいとしてASUSのページと同じパーツ構成でここでも計算。ピーク電力。全部のパーツが100%で動いたとして270Wくらいあればいいと出ました。変換効率でのロスがありますが430Wあれば余裕といっていい電力です。
でここで注目するのが12Vってことに。
でこの計算機は電源も計算してくれてその電源で足りてるのかってのが細かくわかる。全体の出力だけでなく12Vなど細かく設定ができてどこが足りないとかもわかりやすくでてきます。
ということで旧電源の数字をいれてみる。たくさんの市販電源選べるのですがこの電源はなかったので手打ち。
見てわかるとおり12Vが赤くなりました。107%だそうで完全にアウト。いやーこの電源でよく動いてたねこのPC。2年くらいこの状態でMHFできてましたよw 容量が足らないよりそのことのほうにびっくり。
これが全体の容量は多いの12Vが少なくてという例。全体の出力でみれば61%しかつかってないのに12Vは容量オーバー。こういうことがあるんで全体よりも12Vの容量確認しろってことです。他はどうでもいいの?ってことだが5Vなどは普通につかってるならオーバーしないです。旧世代より容量すくなくなりましたがそれでも多いくらいなんで。ただし普通じゃない、いやってほどHDDをつなぐなどするとオーバーの場合も。
ちなみにこの構成では2年つかってそのまえに1年違う構成で使ってて合計3年使って、最初はよかったが電源も劣化して最初からオーバーして無理してたのが無理も効かなくなりいきなり再起動するという症状になりましたとさ。そういうことになるんで12Vの容量は大事てこと。
で今の電源の状態で計算したものがこちら。全体の容量は170W増えただけなんで全体としては約15%減っただけですが12Vだけみれば60%以上ダウンという結果に。12Vだけみれば290W近く増えてるので当たり前ですけどね。
正直今の構成ではオーバースペックの電源ですがこれから適当に増設しても電源は気にしないでいいって数字ではありますね。
いろいろ説明しましたが今の電源は12Vの容量が大事なんだよっていうことをいいたかったてこと。
そんなことで終わりです。
2011/8