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製品HP http://www.scythe.co.jp/products/bayaccessory/q.html
発売日は2009/3。価格は1800円くらい。シンプル設計の低価格ファンコントローラー。ファンコンってなに?ってのはあとで書きますが購入動機はPCの置く場所変えたらPCケースのフロントファンの音が妙に耳ざわりに。今のマザーではケースファンの回転数コントロールができずフリーソフトもうまくうごかず。それ以前にフロントファンはコードが短くてマザーから電源は取ってなく4ピンから直接なんでいつも全力全開。ファン延長コード買ってマザーにつけたところで回転数制御はできないし延長コード買うならファンコン買えばいいんじゃないってことで安いこれを。
3.5インチベイを使うってのも決め手に。ケース外からアクセスできる3.5インチベイは俺のケースではひとつ。そのひとつにはFDDがついてる。FDD使ってないのではずしたかったがはずすと穴があくのでFDDをふたがわりに。ってことで新しいふたとして。最初からケースについてるふた使えってことだが買ったときからついてないのでどうしようもない。
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ファンコンとはという話になるが名前のとおりファンをコントロールするもの。何をコントロールかというと回転数を。ファンは回れば回るほどうるさい。その回転数がPCに必要ならばうるさくてもしょうがないがそこまで回転しないでもいいこともあるしPC内部の温度より音が静かなほうがいいときもある。マザーボードで制御できることも多いのだがその制御が自分の意思とあってないこともあるし制御できない場合もあったりそれ以前にマザーにさすところがないこともある。
そういうことで自分の思い通りにファンを制御しようってのがファンコンのおもな役目。今回はケースファンだけを制御。CPUファンもこの製品でコントロールできますがいろいろ問題がでる場合があります。ここには書きませんがやりたい人はよく調べてやってください。
で気になるのがどんな配線になるの?ってことです。上の写真のような感じに。シンプルな製品って書きましたが見てのとおりシンプル。ファンコンにはヘリフェラル4ピンを変換して電気を送りそのコードが刺さっててあとは付属のコードで制御したいファンとつなぐだけ。
で回転数コントロールはつまみをひねってファンに送られる電気の量を少なくしたり多くしたりで制御。
このシンプルさがこの製品のいいところ。配線が苦手という人にもわかりやすい構造だと思います。ほかのファンコンはどうなってるのってことだが基本はこんな構造でこれより値段が高いものだと温度センサーがついてたりします。その温度センサーをどこにつけるとかが初心者にはけっこうめんどくさいと思わせますし配線がごっちゃになる原因にも。
ファンコンに興味があるけど配線が・・・っていう初心者さんにおすすめってことです。

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幅102×高さ25×奥行93mm  重さ110g
3.5インチベイ仕様なんでそういう大きさ。小さくて軽いって思う人が多いはず。PCケースのベイに取り付けるものの大きさは大体2通り。3.5インチか5インチ。5インチってのがDVDなどの光学ドライブとかの大きさ。3.5インチってのが一般的なデスクトップPCで使われるHDDの大きさでFDDやカードリーダーがこの大きさが多い。
「3.5インチベイなんてケース中にはあるけど外からアクセスできるのねーよ」って人もいると思いますがそういうときに使うのが5インチ変換アダプタ http://www.ainex.jp/products/hdm-07.htm リンクさきのこんなものです。
5インチベイで使いたいときはこういうものを使ってください。5インチベイも空いてないよって人は知らないです。まぁ使うだけならベイにつけなくてもいいのでどうしてもというなら適当にぶらさげてください。

前まではシルバーもあったようですが今は黒だけ。表面はアルミでヘアライン加工がしてあります。ヘアラインってのは横に線が細くいっぱい入ってますがこんな風に髪の毛みたいになってるからヘアライン。
サイズ製品だとけっこうおなじみな加工ですね。ほかのサイズ製品をもってますがおなじような見た目になんでそういうのと一緒につかうと違和感がなくていいかと。単体でもそれなりの高級感があります。

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横。奥行きはあまりないのでなにかと干渉するって心配はないかと。ネジ穴開いてますが付属のネジが4つ。それで固定しろってこと。ケースによって固定方法はいろいろなんで自分のケースと相談して決め手ください。でネジ使う場合は付属のものを。自分の場合はネジ一本だけつかってあとはケースについてるバーで固定。

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後ろ。奥行きがないと書いたがファンのコードを取り付けるところはけっこう奥に。ケースに固定してしまうと本体にコードをつけたりはずしたりはかなり困難に。本体をケースに取り付けるまえに電源やファン延長コードはつけて固定してしまいましょう。といってもファンのコードはつかうだけつけましょうね。

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一応裏。なにもないですが書くこともなにもなし。

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正面のつまみですが時計回りにまわして右いっぱいにすると最大でファンが回転で逆だと最小。基本的には最小にしてもファンはとまりません。サイズのほかのファンコンだととめることもできるそうな。ちなみにうちのケースファンの背面のものは最小にすると止まります。前面は止まりません。ファンとめたい場合はこの製品は選ばないほうがいいです。
でちょっとした不満がこのつまみ。線があるんですがまったく見えない。右最大からこれくらいでって感覚でまわしてしまえば問題はないのだが見づらいことにかわりはない。見やすくしたいならテープ張ったりつまみの溝ぬったりしてください。
あとこのつまみは簡単に抜けます。つまみが抜けるてのは正確じゃなくつまみのキャップが抜ける。抜けたらまたはめてください。ここらへんは低価格な製品ってことで我慢してね。

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上から。シンプルな機能なんで基盤も超シンプル。安い商品ですがここみちゃうとこれでも高いって思うかもね。
右からFAN1ってなってた左がFAN4、基盤に書いてあります。で左端が電源をつなぐところ。丸いのがコンデンサでその上の板っぽいのがレギュレーター。でその奥にボリュームのつまみ。
構造は単純。入ってきた電気の電圧をレギュレーターに通しボリュームを絞るとレギュレーターによって熱に変換され、でた熱分電圧がさがりファンの回転が遅くなる。
このファンコンのレビューをみるとこのレギュレーターが熱くなるってことがよく書かれている。自分も絞って触ってみましたがそれなりに熱かったですがこんなもんじゃないって程度。ひとつのコネクタにひとつのファンだとそんなに問題になるほど熱くはならないです。ひとつのコネクタに7個も8個もつけて絞ると100度こえとかなるそうな。
そんなことする人いないと思うのでへんな心配しないでいい。
4つ以上ファン使うというならサイズからもっとチャンネルが多くてこれとおなじようなファンコンでてるのでそれを買いましょう。

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レギュレーター見えますが真ん中の銀色の部分だけ熱くなるので触らないように。触ろうとしないかぎり触れないところですけど。
これだけシンプルだと壊れそうな感じは一切しない。もし壊れたとしても交換部品さがしやすそうだしつけるのも簡単そう。けどこの価格なら壊れたらまた買うけどね。

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付属のコードの紹介。まずは電源用。4ピンペリフェラルから電気とるようになってます。今4ピンつかうこと少ないのでつけるところに困ることはないでしょう。もし4ピンの空きがなくても分岐してるケーブルなんでコネクタの数が減ることはないですし4チャンネルでも最大4Aしか使わないのでこれのせいで容量不足にはほとんどならないかと。
ちなみに黒と黄色のコードで約50センチ。短くてこまるって人はほとんどないはず。

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こちらがファンとの接続ケーブル。4ピンと3ピンのファンが取り付けられるようになってます。長さは約70センチ。ファンのほうのケーブルの長さも合わさるのですごいへんな取り回ししないかぎり長さは十分なはず。背面ファンにつかってますがちょうどよかったです。買う前にどいう取り回しにするのか考えて、足りないってときは延長ケーブル買ってください。

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ケーブルは4本付属してますが一個一個ファンをつなぐコネクタの先に「FAN1」などのシールが貼ってあります。これでどれがどれにつながってるか確認しやすくなってます。細かいことですが大事なところ。

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3.5インチベイに入れるまえにファンをつないでテスト。回転数が見えないのでつまみをどれくらいにすればどのくらいの回転になるのかを目視で確認するため。ちなみにテストしたら背面ファンは3/4まで絞ると止まる。
まぁ背面ファンは新しくしようかなと。もともと最大800rpmくらいのファンなんで回転数制御できないと静かではいいが制御できるのでもっと回転数あがってもいいし。
と関係ない話になりましたがこういうこともわかるので事前テストはしたほうがいいかと。ベイにいれちゃうとつまみのどこでってのは見づらいので。

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つーことで完成。黒のケースなんで色もピッタリ。前面パネルの素材はアルミなんで違和感もなし。まるで最初からついてるかのようです。
肝心のファンコントロールもいい感じに。背面はもともと低速のファンなんで効果がわかりづらいが前面ファンはいつも全力全開超爆音から一番左につまみを絞ると音が聞こえないほどになりました。
ただし問題はというか予想通りだが今度はCPUファンがうるさく聞こえてしまうってね。で今度はCPUファンを・・・でそれを変えるとグラボがぁHDDがぁと静音沼が始まるのさ。
そこはおいておいてファンコン入門や細かいことはいいから簡単にファンを遅くしたい。って人にはぴったりの製品。いろいろと液晶がついてて温度や回転数が見えるファンコンがありますがなんにもなくただつまみをまわして回転数を制御するこれはデジタルのかたまりともいえるPCなのにアナログな感じ。そういうところにちょっとしたやすらぎを個人的には感じたりします。
そんななんでおすすめの一品でございます。
2011/9