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定価1365円。実売は1000円以下(2012/4) タイトル通り内蔵フラッシュ用の赤外パネルってもの。ただの黒いプラスチックのように見えますがIRパネルって赤外線だけが通るというけっこうハイテクなもの。IR=infraredで赤外線って意味です。アドバンスドワイヤレスライティングのコマンダーモードについて前に書きましたがそこで書いてるように内蔵フラッシュをコマンダーとしてだけ使ったとしても内臓フラッシュがわずかに光ってしまい被写体に影響がでる場合がある。そういう被写体への内蔵フラッシュの微量発光の影響をなくすためのものがこの装置。ニコンのワイヤレスでのフラッシュの制御は赤外線。SU-800みたいに赤外線だけ出すことができればいいんですが内臓フラッシュではそれは無理で少量発光させその中の赤外線で制御という仕組み。なもんでその少量発光がきになるなら光は遮り赤外線だけ通せばいいじゃんという原理は簡単なもの。そんなことでグダグダ書きます。そういえばこれ単体でニコンのHPにもカタログにも掲載されてないんだよね。そんなレアもの。
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正面。見た目はただの黒いプラの梨地の板。これがこれの肝というかすべてといっていいIRパネル。あとでなんかすごーいってことになります。真ん中になんか3本ついてますがなにか効果があるのかは不明。よく調べる前はスリットなのかとおもったが隙間は開いておらず板の上に3本の三角の棒が張り付いてるだけです。

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横。まぁちゃっちいです。アクセリーシューに取り付ける部分に銀色のピンが見えると思いますがこれでシューの穴にカチッっとはまります。といっても押しながら外すとかはないです。

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パネル稼動部は金属のバネみたいな構造になってます。パネルは発光させるときは跳ね上げられるようになってますが上、真ん中 下とバネ構造によってきっちりと止まります。逆に中途半端な位置ではとめづらくなってます。あとさっき書いたシューとの設置面に電気的接点は一切なし。

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ということでこのパネルつけた状態でフラッシュ発光させるとこのようになります。フラッシュの光の中の可視光線は遮断して赤外線だけを透過させてるからこういう風に赤色が見えるようになる。ちなみにデジカメだからでなく肉眼でこのように赤く見えます。原理的には赤外線の波長だけを通してるってこと。赤外線写真で使うフィルタも原理的にはこれと同じ。光は波なんですなんて勉強したりしますがそういうこと理解するにはいいものなのかもね。
とこのモデルに使ってるカメラはD40。コマンダーモードはないですがこのように赤く光ります。コマンダーじゃなくても赤くは光ります。ちなみに懐中電灯とかこれにくっつけても赤くなります。

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とレビューになりますがワイヤレスで外部ストロボだけ光らせるってことをするなら絶対買ったほうがいい。特にブツ撮り系が多いならないとイライラします。反射がないものなら少量発光の影響はほとんど感じられないのですがブツ撮りとなるとほとんどがテカるものなんでね本当つらいのよ。ちょっとケチってストロボと一緒に購入しなかった自分に後悔。資金的に厳しいというならしょうがないですが高いものではないので外部ストロボ買うなら同時購入を強くすすめます。

さてこのIRパネル、販売しているのはニコンだけ。他社でも同じようなコマンダーモードの構造のものがあるんですがパネルは販売していない。でアクセリーシューはソニー以外は同じ形なんでこれを流用するということをしている人もいるみたい。ソニーでもシューアダプタ使えば装着はできます。しかし他社で使う場合はすべて自己責任。コマンダーがうまく動かない場合もありますし最悪ストロボが焦げるということも無いとは言えないので。

あとこれの見た目がダサいので市販のIRフィルタで自作ってこともできるんですがそれもあんまりオススメしません。フラッシュを遮るってけっこう危ない行動なのよね。さっきも書いたが最悪フラッシュが燃えます。ダサいとは言えこれを使いましょう。ダサイっていってもこれつけて街中ブラブラする人ってほとんどいないだろうしダサクていいのよ。それがいやっていうならコマンダーモードがある外部スピードライトを買ってください。
2012/4