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SB-700買ってできるようなったので説明しましょうか。前にS95でCHDKを使ってハイスピードシンクロを説明したのですがそれの一眼レフバージョンのお話。S95の場合は裏技でしたがこれはちゃんとした仕様でできるもの。FP発光=ハイスピードシンクロってことで高速シャッターとフラッシュの同調撮影てこと。一眼レフで内蔵フラッシュだとフラッシュと同調できる限界シャッタースピードは1/200程度。しかしFP発光を使えばシャッタスピードがカメラの限界、D90なら1/4000秒。もっと上の機種だと1/8000秒でフラッシュと同調できるようになります。
それができるから何?ってことだがS95のやつで書いたがミルククラウンのような人の目には見えないようなものが撮れたり、日中の逆光なんかでフラッシュを使えるようになります。

ニコンで現在(2012/11)発売されているので対応してる製品はボディがD4 D800(E)D600 D7000 スピードライトがSB-910 SB-700。今回のボディはD90でフラッシュはSB-700。
ニコンの場合基本的にはボディはミドルクラス以上が対応。そしてニコンだと正式にはニコンクリエイティブライティングシステムのオートFPハイスピードシンクロ撮影て言います。
どうしてこういうことができるのか、どうして一部の機種しかできないのか。そんなことの説明です。
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まずFPって何?と。FP=フォーカルプレーンシャッター。写真はフィルムカメラのOM-1ですが今は撮像素子ですがフィルム前にシャッター幕があります。こういう風にフィルムや撮像素子のすぐ前にシャッターとなるものがあるものをフォーカルプレーンシャッターといいます。
OM-1の場合は横走りドラム型てもの。今は電子制御上下走行式フォーカルプレーンシャッターてものが多くシャッターの開く方向は上下。
そういう違いはあれど昔から基本構造は一緒。写真の左の幕が先幕。で右が後幕。まず先幕が開き、指定したシャッタースピードの時間露光されるように後幕が閉まる。高速シャッターであればあるほどこの幕の間は狭くなる。大体はこんな感じです。ここらへんの構造をちょっと頭に入れといてくださいね。
しっかし今は電子制御だが昔はこういう機構をネジとかバネだけでやってたわけでそれで正確でありOM-1の場合は1/1000秒まで対応。日本メーカーが世界を独占するってのがよくわかる気がします。

そしてこの写真撮るためになんかシャッター幕にものすごいことしてますがこういうことするとフィルムカメラであっても最悪壊れますので絶対マネしないでください。ついでにデジタル一眼でシャッター幕触るなんてこと絶対しないでください。それこそ100%壊しますよ。

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キャノンFlashWorkハイスピードシンクロのページより http://cweb.canon.jp/camera/flashwork/ettl2/high/index.html
ここが一番FP発光の仕組みはわかりやすい。画像そのままですが、先ほど書いたようにシャッターが高速になればなるほどシャッター幕の間は狭くなり、スリットがフィルムや撮像素子の前をとおりすぎるような状態になる。そういう状態のところに一回だけ光らせたところでスリットのような間隔だけ光った写真しか撮れない。ということでそのスリットが撮像素子面を通る間ずっとフラッシュを光らせてれば全部写ると。そういう超高速連続発光がFP発光ってことです。こんなけっこうすごいことしてるもんであんまり安い機種だとできないってことさ。

とちょっとカメラに詳しい人だと「今だとシャッター幕使わない電子式のシャッターがあるんだから一眼もそれにすればこんなめんどくさいことしないでもハイスピードシンクロできるのに」って疑問がわく。
実際そうなんですが今のところはまだ幕使ったほうがメリットは多いってことで。フォーカルプレーンシャッターのメリットってなんだよってことですが・・・いろいろ諸説あるんですがスミアとブルーミング対策と被写体が流れずらいとかそんなところみたい。コスト面うんぬんってのもあるとかないとか。実際のところメーカーに聞かないとわからないです。そのうち一眼であってもシャッター幕なんてなくなるのかもねぇなんてこれかいてて思ったりしましたが。

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実戦というか実験というかちょっとしたネタを。D90にニッシンのDi622MARK兇鯀着。Di622はFP発光できませんがD90でマニュアルにするとなぜかシャッタスピードがD90限界の1/4000に設定できる。マニュアルだから当たり前だろ?って思う人もいるかもだがD90にSB-400やD90本体でオートFPオフにしてSB-700つけた状態ではD90のシンクロ限界の1/200以上のシャッタースピードにはマニュアルでも設定できない。ニッシンだからじゃね?ってことだがD40に取り付けてもこういうことにならないのよな。液晶見てみるとFP発光モードになってるのよねできないのに。他のボディと他のニッシンストロボでどうなるかわかりませんが自分のD90とこのストロボだとこんなバグともいえることになるよと。

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上の写真がD90+Di622MARK兇TTLで普通に撮ったもの。で下がD90をMでシャッタスピード1/4000にしてストロボはTTLで撮ったもの。
下の写真わかりづらいですが下のほうちょっとだけ写ってるんですよね。これが先ほど説明した高速シャッターではシャッター幕がスリット状になるんで一回の発光ではちゃんとした写真が撮れないよっていうこと。
一回の発光ではこんななんでこのスリット状に写ったものをどんどんつなげれば一枚の写真になるってことでストロボ連続発光させれば高速シャッターでもちゃんとした写真になるってことさ。

ということでFP発光の説明は終り。一眼レフでシャッター幕があるようなものだと高速シャッターとストロボを同調させるには特殊な機材と撮影方法が必要ですよってことだけ理解できればいいかと。仕組みなんて知らないでも写真は撮れる。けど聞かれたらこんな説明すればOKってことさ。そうすればかわいいあの子と気持ちがハイスピードシンクロしちゃうよなんてね。
・・・相変わらず寒いしキモイしこの世から消えてなくなればいいのにと自分で書いて自分にそう思ってしまいます。

FP発光の使い方みたいなこと書かないといけない気がするが機会があれば書きますが俺あんまり使わないのよね。なもんでそこらへんは他で調べてみてください。
2012/11