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購入価格2.340円(税送料込 Amazon)製品HP http://www.anextool.co.jp/files/ANH21.pdf(PDFですご注意を)
ネジ穴がつぶれたいわゆる舐めた状態になったものを無理やり穴をあけ逆タップで緩めるてもの。特別なものってわけでなく逆タップで緩める場合はドリルと逆タップの先端が必要なんですがそれが一緒になっただけのもの。
カブのマフラー外して塗装しようかなってレッグシールドなどのカバーを外そうとしたらフロントカバーのネジがモロに舐める。サンダーを使っての方法もあるが場所が悪くてカバー切り刻むことになるんでそれは最終手段としてネジザウルスとか他もあるが中途半端なもので取れないとムダ金なんで最初から最終手段の逆タップに。
逆タップもいろいろあるがドリルも買ってとやるとけっこうな額になるんで今後も考え太さ別の3本もついててそれなりの値段のこれに。関係ない話ですがアマゾンで数少ないポイントがつく商品だったりもします。

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まず適当に使い方を。太さの合うドリルをインパクトドライバーや電動ドリルにつけて、右回転で穴を垂直にあけ、ビットを反対にし逆タップ側にして電動工具の回転を左回転にしてそのまま抜き取るてもの。
逆タップてのは右ネジに左ネジの穴をあけ、左ネジを右ネジに締めこんでいきその締めこむ力を使って緩めるてこと。
反時計回しで左ネジは締まり右ネジは緩まる。理論的にはこれ以上ガッチリというかいわゆる舐めるってことが無くネジを緩められると。理論的にはってことで最悪は逆タップの中で舐めることもあるし、緩めるネジが耐えられずちぎれたり、逆タップのビットが折れるかネジ切れます。
基本的に逆タップが失敗すると素人じゃ対応できないというかどうしようもない状態になってしまう。本当の最終手段ですし、自信が無ければやらないほうがいい。舐めた状態でお店にもっていくのが一番いい。逆タップ失敗してお店にってことだといろいろとひどいことになるってのはお忘れなく。

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ビット以外の付属品をまず。ステンレス用加工オイルと板スパナ、1.5mmの六角レンチに赤と黄色ビット用のスペアドリル。
オイルってのはステンレスは加工するとなると熱伝導率が悪いので工具先端が異常な高温になるんですよ。で工具がそういう高温状態になると切れませんし削れませんし工具自体の破損にもつながる。そういうことを防ぐために工具を冷やしながらの作業ってのが必要になるんでそのためのオイル。使い方としては穴開ける前にドリル先端につける。
六角レンチはビットのドリルなど交換するために必要で、板スパナは逆タップがネジに食い込んでしまったときに取り外す用。板スパナでビットを固定してネジをペンチみたいなので回して取るってことのようです。
スペアのドリルはこれ単体でも販売はしてる模様。けどそれなりにするんで同じ太さのドリル買ってもいいような。

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本体ですな。赤黄色緑の順で太いネジに対応に。赤がM2.5〜3。黄がM4〜5で緑がM6から8。Mてのはメートルネジの規格でってこと。M3ならネジ部分が直径3mmのネジってことに。これは目安ってことで絶対にその太さにはこれってことにはなってないです。ネジよりドリルか逆タップが細いなら使えると。実際今回はM5のネジを緑のM6〜8対応ので抜きました。あんまり目安にとらわれすぎず抜けるやつでやるってことですな。

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ドリル部分。右から赤黄緑。ドリルの太さは赤が1.5mm 黄色2mm 緑3mm。これ専用の交換ドリルが売ってますが1.5mmなどの太さの鉄鋼ドリル買えば使えるよと。ちなみに真ん中と左は1回使用後。当たり前というか一回使ったくらいでは問題はなくというか問題あると困る。

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逆タップ部。こんな形状してて徐々に穴にめり込んでいって食い込んで外れずらいってこと。

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赤と黄色は脇に六角穴があいていてドリル部分と逆タップ部分が交換可能に。使用前にはレンチでしっかり固定されてるか確認したほうがいいです。

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緑は逆タップ部分は交換不可能。

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うちのヘッポコインパクトドライバー電動ドリルに装着。六角なんでスリーブ式が多いインパクトドライバーでも問題なくつきますし、電動ドリルのようなチャック式でも問題なく使用可能。基本的には電動ドリルでもインパクトドライバーでもどっちかだけで使用することは可能。けど両方あるなら穴あけはドリルで逆タップはインパクトでとやったほうがいいかなぁ。
これに適した電動工具は回転数調整ができてそれもかなり低速でまわるのがいいです。調整できなくてもスイッチを押す量でうまく調整できれば問題はないですけど。

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てことでいきなりですが外しました。たしか鉄ネジだったんで穴開けとタップの食いつきに問題はなかったですが、真っ直ぐ開けたはずなだが取るときにナナメに回ってでてくるってね。最初に黄色で穴あけてそこから緑と二段階でやったんですがねぇ。というかもともと微妙にナナメに締まってたからネジ舐めたってことでもあるんでしょうが。
作業は慎重に慎重を重ねてやりました。ドリルは本当にゆっくりゆっくりとやり外すときもゆっくりゆっくり。と最終的にやっちゃいけないインパクトかけちゃったけどね。

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取ったネジのアップ。これは先ほど書いたがM5のネジです。でM6〜8対応の緑を使用。キレイに逆タップというかネジ穴ができてますね。これだけキレイにタップが切れれば成功する確率も高い。

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キレイにタップが切れすぎてビットが取れないって話にw 板スパナでビットを固定しペンチやプライヤーでやったがなめたネジだからななのかものすごいもろくてプライヤーなどではぜんぜん外れず。
しょうがないので外したM5ネジの交換品として買ってきたM5のボルトのナットを使いメガネレンチで固定してインパクトドライバーでやっと外れました。ナットがあればこんな外し方もできるので試してみてね。

さてレビュー。目的は達成できたので満足はしてますが、ステンレスネジだとどうなるかよね。そこはやってみないとわからないが鉄ネジならうまくいく確率は高いんじゃないかと。
あとはこういう風にビット一本で逆タップとドリルがついてくるのは便利というか太さの間違いはしないので楽ですしドリル3本の逆タップ3本と思えば値段も安い。補修部品もそろってるのは至れり尽くせりでいいですな。そんなことで初心者におすすめって初心者って思うならこれを使うのはやめましょうって話なんですよね。

俺がうまくいったので誰でもできるおすすめですなんてことは絶対に書けない。舐めたネジといっても種類はいろいろ状況はいろいろ。これさえ使えば100%解決できるなんて状況は無い。最終手段といわれる逆タップですがこれでもダメなときの対応も考えてないとやってはいけない。今回はバイクなんでダメなら捨てるはちょっときついがこれを失敗したらその機器は破棄くらいの気持ちがないならやっちゃいけません。大事になる前に専門家に頼みましょういくらお金がかかるといっても。
どうなっても責任は自分で取るていう気持ちがある人は悪くない製品ですのでどうぞ。いつものようにいろいろ大げさに書きすぎな気がしますが逆タップてのはネジという部品を一つ完全に破壊してしまう行為。最悪はネジ以外の部品というか本体全部を道連れにしてしまいます。
そういうものは初心者というかこういう風にネットで調べてって感じの知識と技術力ではやらないほうが本当はいいんで。誰もが最初は初心者さ〜てことですが初めてならそれなりの覚悟はもってやってくださいねと。そんなことでネジ舐めるとあせりますが冷静になってがんばってやってください。
2015/8