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カブのクラッチ調整です。この記事で調整してる車種はカブ110(JA10)ですがカブなら基本的には同じ方法で調整ができるみたいです。「みたい」ってことで完璧に確認にしたわけではないのでJA10以外の人は一応確認してくださいね。
カブは現在は2段クラッチ、昔はクランク軸上の遠心多板クラッチてものを使用していてクラッチがあるギア式のバイクなんですがクラッチレバーが無いっていうちょっと特殊な構造。
特殊であってもクラッチが入ってる以上クラッチは減る。クラッチレバーがあるバイクであれば少々減ってきたとしても握り方で調整が可能ですがカブはレバーが無いのでそれができない。クラッチが減ってくるとどうなるかというとギアチェンジがうまくいかなったりなんだりということに。
自分の場合はギアが入った状態でのバックができなくなりあれ〜ってことになりダメもとでクラッチ調整したと。調整したら無事直りましたが。だいぶ前に調整しましたが今でも問題なく。
てことで調整方法を書きましょうてことです。ちなみに調整方法はサービスマニュアルに載ってます。 そこまで難しい作業じゃないのでカブ購入するとついてくるオーナーズマニュアルにも載ってていいと思うのだが書いてないのよな。クラッチに関してはお店でとなってるのよね。そういうものってのはご理解いただき、いつも書くことですがマネするかたは自己責任で。
 
クラッチ0
まず最初にアジャストスクリュの調整前の位置に印をつけます。アジャストスクリュってのは真ん中のマイナスの切り込みが入ったボルトのこと。このボルトを回すことによってクラッチ調整ができるのでアジャストスクリュといいます。
写真のようにマイナスの切り込みの位置をテープを三角に切ったものでもいいしマジックで書いてもいいです。見えやすく消えづらいものであればなんでもいいので印つけてください。なんでこんなことしてるのってのは読んでいくとわかります。上のほうに俺もですが大体の人が印つけてますが下がいいなら下でも問題は無し。ただし下だと見づらいので上のほうがいいと思いますよ。

クラッチ調整1
次にアジャストスクリュのボルトについてるナットのロックナットを緩めます。使うレンチはサイズ14のもの。
とこのロックナットを緩めるのはメガネレンチ推奨というか必須。スパナでもできなくはないがロックナットを固定したままって作業になるんでメガネレンチが断然やりやすいんでね。
ちなみにこのメガネレンチは100円ショップのもの。ここは高トルクがかかってたりかけたりするところではないので100円ショップのでも十分。無い人は買ってきましょう。
で写真に書いてあるとおりだいたい2回転くらい緩めると今後の作業に問題がでない。1回転くらいだとアジャストスクリュ回してると止まっちゃうのよね。
あんまり緩めすぎるとナット外れちゃうので2回転くらいがベスト。

クラッチ2
で緩めたロックナットを固定したままマイナスドライバーでアジャストスクリュを約一回転時計方向に回す。最初につけた印はこの一回転のためってのもあったりします。まぁ「約」ってことであんまり気にせずグルっと回してください。
ちなみに使う工具は今まで出てきたマイナスドライバーと14のメガネレンチだけ。

1
次に重くなるまで反時計方向に回す。重くなるまで?ってどのくらいよってことですが自分の時は回らなくなるまででしたね。個体差あるのだろうが自分のは重くなるって感じはなく止まりました。止まったていっても力いっぱいは回してませんのでお間違いなく。力入れずに回して止まるところまで回したってことで。

クラッチ4
でその重くなった位置から1/8回転のいわゆる45度戻す。よくわかんねーよ45度なんてと言われそうですがまぁだいたいな感じでがんばって戻してみてください。2段クラッチのカブだと最初につけた印より時計方向に回ってしまうはず。昔のタイプのクランク軸上の遠心多板クラッチだと半時計方向みたい?

クラッチ5
でアジャストスクリュを固定したままロックナットを固定して終了となります。指定トルクは12N・m(1.2kgf・m)です。トルクレンチ無いって人は締めすぎないように締めましょう。
これで一応は終了。でテスト走行でどうなったか確認てことになります。なんかいまいちって時はもう一度最初からってことじゃなくロックナットちょっと緩めててアジャストスクリュをちょっとづつどっちかに回してみるといいかな。
基本的には最初の印より時計方向にあんまり動いてないなら時計方向に。かなり時計方向に動いてるっていうなら半時計のほうがうまくいくこと多いかな。
あ〜なんかよくわかんなくなったてときはもう一度クラッチ調整の手順を最初からやり直してみましょう。

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そんなことでクラッチ調整終了。ってあんたのアジャストスクリュほとんど動いてないじゃないってことですが調整してからそんなに走ってないでブログの写真撮影のためにまたやったのでそんなに変わらないです。

こんな感じがクラッチ調整てことで。クラッチと言われると整備初心者には怖く感じられるところですが調整前の位置さえ印をつけて手順通りにやれば怖い作業ではないです。なんかうまくいかない戻したいっていうなら印のところに戻せばいいだけですしね。こんな簡単ものでもやるとギアやクラッチ系の問題が解決するってことも多いのでがんばってやる価値はあるかと。

クラッチ調整だよ
最後にクラッチ調整のやりかたを一枚の画像にしたものを貼って終了に。この画像をスマホにでも入れておけばすぐにやりかたわかるってことです。
この画像作って貼りたくてこの記事書いたみたいなもんなんでこれ貼らないと終わらないていう。しかしどういう画像にしようかとかどの画像編集ソフトでとか考えてたらこの記事書こうとしてから数か月たってたっていうね。
画像作り始めてからもいろいろあったりってそんなことはどうでもいいですね。
そんなことでいいなと思ったのならうまいこと使ってやってください。
2015/9